【変形性膝関節症】高齢者の方が慌てずに対応するための知識

高齢者の方に多い変形性膝関節

ご自身やご両親が診断を受けてしまい、悩まれている方もいらっしゃると思います。

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変形性膝関節症と診断されたとしても、慌てず正しく対応していくことで、症状を落ち着かせることは十分に可能です。

そしてその為には、長期的な目線をもって、今すべきことにしっかりと取り組むことが大切になります。

ここでは”変形性膝関節症”と診断を受けた方に向け、落ち着いて対応していくための知識をまとめさせていただきました。

変形性膝関節症は適応反応の1つ:落ち着いて考えてみる

実は変形性膝関節症は、体が示す1つの適応反応としても捉えることができます。
マイナス面ばかりを見ても見えてこない部分を、少し覗いてみましょう。

変形性膝関節症の痛みの原因は、軟骨のすり減りではない

変形性膝関節症の痛みは、”軟骨のすり減り”が原因と言われています。
しかし、もともと軟骨には痛みを感じる神経がないため、痛みの原因とは考えにくいんです。

では何が痛みを感じているのか・・・
それは、関節を包む膜・筋肉・靭帯などの組織になります

関節に負荷がかかり軟骨が摩耗すると、関節は不安定な状態になります。
その結果、周りの組織に負担がかかり、炎症を起こすことで痛を感じるということです。

実際に周りの筋肉をケアしたり、姿勢を修正して関節周りに負担がかかりにくい歩き方などを紹介させていただくだけで、痛みが軽減される方は大勢いらっしゃいます。

関節の変形は1つの適応反応

人の体は、要求される刺激に合わせて常に変化しています。

例えば…

  • 骨折した部分の骨は、繰り返さないためにより強度を増して修復される
  • 筋肉は使うほど太くなり、使わないほど細くなる
  • 有酸素運動をするほど、体力がつく

などなど・・・。

実は、関節の変形にもこれと同じことが言えるんです。

最も膝に負担をかけない立ち方は、膝の真上に重心がある姿勢です。

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しかし、高齢になるとこの姿勢が崩れていきます。

そうなると、膝関節の中でも体重を支える場所が変わり、その部分の骨の摩耗が始まるということです。

日本人の場合は”O脚変形が多い”とされていて、O脚は膝の内側に圧縮する力が加わるため、同部に痛みを感じるようになります。

ただ・・・

骨も摩耗したままでは関節が壊れてしまうので、ここで”骨を分厚く、そして固くする”という適応反応がおきてきます。

そしてこの反応により関節の形状が変わり、”変形してしまう”ということになります。

※膝の変形は、”膝にかかる負担を軽減するための1つの反応”そう思うと、膝にとっては大切なことでもあるんです。

次は、変形性膝関節症の痛みについて、少し踏み込んでみましょう。

なぜ変形性膝関節症で膝が痛むのか?

先ほど『膝の変形は適応反応』と説明させていただきました。

この反応が完全に完了し、骨が作り替えられてしまえば、痛みを感じることはなくなります。

軟骨や骨の修復を超えるほどの強い刺激が繰り返された場合は、落ち着くことなく変形が進み続けることもあります。

しかしそれまでの間、つまり”軟骨がすり減り関節が不安定になっている状態の時”には、痛みを感じることが多いです。

そしてそれは、何かのきっかけにより悪化してしまうことがよくあるんです。

例えば・・・

・膝への負担に気付かず運動をした
・孫の面倒を1日みた
・旅行へ行った

など、いつもと違う事をした際などに、痛みが悪化してしまいます。

痛みが出た場所は、いつも負担がっかっている部分。
その為一度でも炎症を起こしてしまうと、その痛みは中々治まらなくなってしまいます。

この炎症がいつまでも治まらないと、慢性的な膝の痛みに移行していきます。

そうなると、膝をかばうことでさらに姿勢が崩れ、運動量も減り、より痛みが悪化するという悪循環に陥ってしまうことに…

大切なのは、今の膝の状態を把握することと、痛みが出ても落ち着いて対処することです。


最後に、高齢者の変形性膝関節症のケアに大切なことをまとめておきます。

高齢者の変形性膝関節症のケアに必要な事・大切なこと

変形性膝関節症と診断された際は、病名に踊らされず適切に対処することが大切です。

高齢者の変形性膝関節症:自分で行う日頃のケア

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ご自身では、痛みのない範囲での運動を継続することが大切です。

軟骨には血管がないため、関節内の栄養は”関節液”という液体により賄われています。
そしてその液体は運動により分泌されるため、関節や軟骨の代謝を高めるためには運動をしっかり継続する必要があります。

  • 歩ける方はウォーキング
  • 痛みがある方は水中ウォーキング・自転車
  • 歩けない方はその場で足踏み・座った状態での膝の屈伸・貧乏ゆすり

などなんでも大丈夫なので、とにかく関節を少しでも動かすことが大切です。

他にもご自身でできる対策はたくさんあるので、箇条書きにまとめておきます。

  • 古い油は関節の炎症を悪化させるので控える
    出来合いのお惣菜や昨晩のカレーライスなどは、できるだけ控えるようにすると良いでしょう。

  • 代謝を促し回復力を高めるため、体を温める
    お風呂はしっかり湯船につかるようにしましょう。
  • サポーターがあれば装着する
    辛い時期だけでも、関節の不安定さを抑える為にサポーターを検討しましょう。
  • 湿布なども検討
    痛みから運動不足になってしまうと、関節や軟骨の修復力も低下してしまいます。楽に動けるように、湿布などの痛み止めも検討しましょう。
    ※『痛いのを我慢して動け』という意味ではありません。


筋トレやストレッチをするのも良いですが、”それだけやって終わり”というケースが本当に多く見られます。

何をすべきかを総合的に見て、対処していくことが大切です。

ご家族(ご両親など)が変形性膝関節症になってしまったら

自分のご両親などが変形性膝関節症になり、心配されている方もいらっしゃると思います。
その場合、まずは整形外科での治療を受けるようにしましょう。

病院では、

  • 注射
  • 痛み止め・湿布
  • 電気
  • リハビリ

などの治療が行われるかと思いますが、その治療の意味や、今後の見通し等をしっかり聞いておきましょう。

そして納得できなければ、他の病院を検討(セカンドオピニオン)してみても良いかもしれません。

中には、

  • とりあえず注射で様子見
  • 電気とリハビリで様子見

というケースもあります。

1ヶ月くらいの様子見なら良いですが、何ヶ月も同じ治療を続けても変化がないようであれば、効果は期待はできません。

その場合は、少し疑ってみることをお勧めします。

まとめ:高齢者の変形性膝関節症について

”変形性膝関節症”と聞くとたいそうな病名に感じますが、レントゲンを見て少しでも変形があれば簡単についてしまう病名でもあります

それに、関節の変形は高齢になればほとんどの方に見られます。

あまり深刻に考えず、今すべきことを落ち着いてこなしていくことが大切です。

小手先の筋トレやマッサージに惑わされず、長期的な目線で取り組んでみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※当てはまる症状があれば、下記の記事も参考にしてみてください。

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