【変形性膝関節症】腰痛との関係は?自分で対処するポイント

変形性膝関節症と診断されたが、腰痛もある…』

そんな悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

f5384eb6b70aac03bc3eb25196ee1e35 s 300x200 - 【変形性膝関節症】腰痛との関係は?自分で対処するポイント

実際の患者さんの中にも、『先生腰も痛いんだけどなんで?』と尋ねられる方は大勢みえて、この腰と膝の痛みには深い関係性があります。

ここでは、2つの痛みについて触れながら、自分でできる対処法までをまとめさせていただきました。

腰痛を訴えられる変形性膝関節症の患者さんに見られる傾向

変形性膝関節症と診断された患者さんの中には、『腰も痛いです…』とおっしゃられる方が大勢いらっしゃいます。

そんな方にはある共通点があり、それは・・・

※腰から太ももの外側の筋肉が固くなっているという事です。

この筋肉の張りそのものが腰痛を生み、また膝関節にもねじれを生じさせてしまいます。

変形性膝関節症になる方は、長年少なからず”腰痛や腰の張があった”という方が多いです。また膝の痛みをかばうせいで、腰痛を発症している方もいらっしゃいます。

次は、腰と膝の関係を少し深掘りしていきます。

変形性膝関節症と腰痛の関係性

変形性膝関節症と腰痛の関係に、もう少し踏み込んでみましょう。

※膝の痛みと腰痛を合併してしまうには、以下の2つの理由があります。

腰と膝の関係①:体重移動に関して

膝は骨が縦に並んでいるだけの関節です。

IMG 4306 e1527749896619 300x400 - 【変形性膝関節症】腰痛との関係は?自分で対処するポイント引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P.472 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

その為、上手に体重が乗らなと、膝関節のある一か所に体重が集中し変形を強めてしまう可能性があります

この”体重が上手に乗る”というのが1つポイントで、そのための重心移動を行っているのが、腰を含める体幹になります。

※人の体重移動の9割以上が体幹で行われている。

体幹の一部である腰の筋肉が固くなれば、それだけで体重移動がスムーズでなくなり、膝への負担は増えてしまうという事になります。

腰と膝の関係②:筋肉のつながりの問題

全身の筋肉にはつながりがあります。

その中でも腰と膝をつなぐ筋肉のつながりは強固で、腰の筋肉が張ると・・・

【腰が張る→お尻が張る→太ももの外側の筋肉が張る→膝下の外側が張る】

というように、腰の筋肉の緊張が足へと伝わっていきます。

このハリが何をもたらすのかというと、筋肉は膝関節を超えて膝の下に付着するため、膝関節を外側へひねるように作用するんです

※腰の筋肉のハリは、膝にひねりを生じさせる。

膝関節は屈伸が得意な関節ですが、大きな屈伸運動をする際には、若干内側や外側にねじれが生じます。

特に”正座”や”しゃがむ”といった動作の際は、膝関節は内側に捻じれていくため、腰の筋肉の影響で外側にひねられてしまうと、『しゃがみ切れない…』『正座の最後の最後が辛い…』という症状が出ることがよくあります。

また、この捻じれが生じた状態で体重を支えていることも、膝の変形を助長してしまう事につながってしまいます…。


以上のことを踏まえながら、変形性膝関節症と腰痛を一緒に訴えられた方への対処法を紹介させていただきます。

腰痛を訴えられる変形性膝関節症の方への対処法

実際に、変形性膝関節症と腰痛を同時に訴えられた方のリハビリについて紹介させていただきます。

まずは体幹の柔軟性を高めていく

体幹の柔軟性が乏しければ、体重移動どころではありません。

ストレッチや力を抜くなどして、筋肉の柔軟性を確保することから始めていきます。

背骨の曲げ伸ばしをしっかりできるように

593764 300x402 - 【変形性膝関節症】腰痛との関係は?自分で対処するポイント

このように、背中の曲げ伸ばしを行っていきます。

腰の筋肉が固くなっている場合、特に腰を丸めていく動きが苦手になります。

しっかりと、端から端まで背骨を動かしていきましょう。

※10往復目安に、曲げ伸ばしを繰り返します。

横方向の動きも確保しておく

cd56724d9ac7686fde8d205730699d59 s 300x200 - 【変形性膝関節症】腰痛との関係は?自分で対処するポイント

左右への体重移動に特に大事になるのが、背骨の横方向の動きになります。

脇や腰の横の筋肉はこわばりやすいので、しっかりストレッチしていきます。

※30秒を目安に左右の脇を伸ばしていきましょう。
※立って行っていただいてもOKです。

体幹での重心移動を練習する

柔軟性が確保出来たら、次は実際に体幹での体重移動の練習をしていきます。

具体的には…

①足を伸ばして床に座ります

②そのまま交互にお尻を持ち上げ、お尻歩きをしていきましょう

③”前に10歩進み、元の位置まで後退する”このお尻歩きを何往復か繰り返します

この動きは足に頼れない為、嫌でも体幹が動くしかありません

もしやりにくさを感じたのであれば、体重移動がうまくできておらず、膝に負担がかかっている可能性があります。

股関節のストレッチ

次は股関節です。

体幹が動けるようになっても、股関節が中心で固まっていては意味がありません。

左右の足に体重を振り分ける際は、片方の股関節が開き、もう片方は閉じるというように動きながら、骨盤の位置をコントロールしています。
”開く”という動きが要求されるため、開脚方向の柔軟性を高めておく必要があります。

※具体的な方法は…

584591 300x400 - 【変形性膝関節症】腰痛との関係は?自分で対処するポイント

このように開脚方向のストレッチをしていきましょう。

※30秒を目安に伸ばしていきます。
※つま先は天井を向けておいてください。
(固い方はつま先が前に倒れてきてしまうので、それを防ぎましょう)

単純な体操ですが、普段なかなかやらない動きではないでしょうか。

大事なストレッチになるので、よければ実践してみてください。

膝の安定性を高めるための筋力強化

変形性膝関節症で腰痛を感じる方の場合、太ももの外側が固くなっていて、内側がゆるんでいることが多いです。

膝関節の安定には内側の筋肉が大切になるので、しっかり働くようにしていくことが大切です。

①足を伸ばして床に座ります

②膝の下にクッションや丸めたタオルを入れ、関節が少し曲がった状態にします

③膝の間にボールを挟み、落ちないように軽く力を入れます

④ボールを挟む力を入れながら、クッションを潰すように膝を伸ばしていきます。

少し筋トレとしては物足りないかもしれませんが、膝関節を守ってくれる大事な筋肉なので、しっかりと鍛えておきましょう。


全ての方がこのような流れになるわけではありませんが、

①体幹の動きを確保する

②体重移動の練習をする

③膝の安定性を高めるための筋トレ

という順番で進めていくことが多いです。

『今まで膝の筋トレやストレッチなどをしてもなかなか効果が得られなかった…』

そんな方は、腰の膝の関係を診ながら対処していくことで、また違った結果が待っているかもしれません。

※補足:腰の膝の痛みに深い関係がある事は、医学的にも認められている

”knee-spine syndrome(ニースパインシンドローム)”という言葉もあるくらいで、kneeとは膝、spineは脊柱を意味しています。
つまり、膝‐腰症候群ということです。

まとめ:変形性膝関節症と腰痛の関係

一見関係ないように思える膝と腰の痛み。
その2つの痛みには、もしかしたら関係があるかもしれません。

『あっちもこっちも痛い…』と不安になってしまいますが、まずは冷静になり、整形外科などで自分の状態や痛み同士の関係性を尋ねてみるのも1つかと思います。

原因を知ることが、解決への一番の近道です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

共感できる部分があれば、良ければ実践してみてください。

当てはまる症状があれば、下記の記事も参考にしてみて下さい。

【膝の痛み】階段を降りるときがつらい!対処法のすべて
『膝裏がしゃがむと痛い…』自分で解決できる?【専門家の徒然】
【膝の痛み】夜間痛がある・朝の寝起きが辛い⇒対処法はこれ!
【変形性膝関節症の膝裏の痛み】本気で治したい方へ 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする