膝痛にヒアルロン酸注射が効かない?そんな方はこちら

変形性関節症などで病院へ行くと、よく処方されるヒアルロン酸注射
中には、『効かない』という方もいらっしゃると思います。

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せっかく少しでも楽になればと治療しているのに、効果がないのはつらいですよね。
ヒアルロン酸注射が効かない理由は、何なのでしょうか?

  • なぜ注射を打つ必要なあるのか?
  • 打つことで、関節はどう変わるのか?

この2点を理解しておくことで、『ヒアルロン酸注射をしても効果なし!』その理由が、きっとわかるはずです。

ここでは、

  • ヒアルロン酸はなぜ打つの?本当に効果があるの?
  • 注射をしても効かない場合はどんな時?
  • 副作用の心配はないの?
  • 普通はどのくらいで効果が出るの?

そんな疑問について、まとめてみました。

ヒアルロン酸はなぜ打つの?本当に効果があるの?

まずは『そもそもヒアルロン酸ってなに?なんで良いの?』という点からまとめていきましょう。

そもそもヒアルロン酸とは?

関節を包む袋の中には、滑液(かつえき)という液体が入っていて、その成分の1つとしてヒアルロン酸が含まれています。

ヒアルロン酸は炎症によって分解されてしまう”ため、本来の役割が果たせなくなり、膝に問題が生じるようになります。

ヒアルロン酸の役割とは・・・?

潤滑剤としての作用が主で、関節を滑らかに動かすことに貢献してくれています。

また保水性・粘弾性にも優れ、しっかり滑液を保持し、粘弾性による適度な粘りと弾性で衝撃を吸収してくれる役割も担っています。

※他にも・・・

ヒアルロン酸のネバネバした性質のおかがげで、関節のズレ予防にも役立っています。さらに軟骨と軟骨の間に入り込んで、軟骨同士が直接接触しないようにもしてくれています。

まとめると・・・

  • 潤滑作用により関節運動をスムーズに
  • 保水・粘弾性により、関節にかかる衝撃を吸収・ズレ防止

この2つが主なヒアルロン酸の役割となります。

ヒアルロン酸注射をすることでどんな効果が期待できるの?

※ヒアルロン酸注射に期待できる効果は・・・

ヒアルロン酸の潤滑剤としての作用や、衝撃を吸収してくれる作用から、軟骨のすり減りの予防、また粘弾性という特性から、関節のずれ予防にも期待できます

関節のズレは周りの筋肉や靭帯などの組織を傷つけてしまうので、安定すれば周りの組織への負担軽減にもつながります。

他にも、炎症を沈めたり、痛みを抑える作用も認められています。

つまり・・・

  • 関節への負担を軽減する
  • 関節を安定させる
  • 関節の中で起きている炎症や痛みを軽減する

ということが、ヒアルロン酸注射に期待できる効果ということになります。

軟骨を再生させるような、根本的な治療ではありません。

では、膝の痛みにヒアルロン酸注射が効かない場合は、どんな場合かを確認してきましょう。

膝痛にヒアルロン酸注射をしても効かない。なぜ?

ヒアルロン酸注射が効かない理由をまとめておきます。

ヒアルロン酸注射をしても効かない理由は?

先にまとめさせていただいたように、ヒアルロン酸は関節の中に問題がある場合に効果が期待できます。

よくあるケースとして、膝を守る靭帯や筋肉への負担が原因で痛みが出ている場合があります。この場合は、ヒアルロン酸注射をしても痛みの軽減につながらない可能性が高いといえるでしょう。

『関節が痛んでいると思っていたのに、実際は周りの筋肉が原因だった』そんな患者さんは本当に大勢いらっしゃいます。関節に負担がかからないように、筋肉の緊張が高まっていたり、靭帯が引っ張られたりしていることで、痛みが出ているようなケースです。

また、ヒアルロン酸には軟骨を再生させるような根本的な治癒効果はないので、変形が進んで軟骨がだいぶすり減ってしまっている場合も、効果を感じないことが多いです。


効果がない治療法を、いつまでも続けていくわけには行きません。
ヒアルロン酸で効果を実感できる期間や、継続の目安をまとめておきます。

注射の効果はどのくらいで実感できるの?続けるべき期間は?

ヒアルロン酸注射の効果は、早い方なら直後から実感できます。

『旅行へ行く前日に打ってもらうと安心』という方も結構いらっしゃいます。

ただ、関節内の炎症が強かったりする場合は時間がかかる場合もあり、2本・3本と打っていくうちに、症状が落ち着くこともあります。

ヒアルロン酸注射は基本的に週1本なので、3本(3週間)くらい打っても何も変化がない場合は、今後も効果が見込めない可能性が高いと言えるでしょう

そうなれば・・・

  • 違う治療法を試してみる
  • 再検査をしてみる

といった治療方針の見直しを行ってみても良いもかもしれません。

また少しずつでも変化が出ているようであれば、週1回を5回ほど続け、その後は少し間隔をあけて様子を見ていくというケースもあります。

繰り返しになりますが、ヒアルロン酸注射は軟骨を治すものではありません。
あくまで”関節の負担を減らし、炎症が落ち着くのを待つ”といのが狙いなので、なにも考えず長く続けるものではありません。

注入されたヒアルロン酸は1週間たたずに体に吸収されてしまうこともあるので、効果が切れるのも最初の内は早いと思います。

炎症が落ち着いてこれば、頻繁に注射を打つ必要もなくなるはずです。

次は、副作用や注意点について確認しておきましょう。

知っておきたい事:ヒアルロン酸注射の副作用と注意点

ヒアルロン酸注射の副作用と注意点についてです。

ヒアルロン酸注射に副作用はあるの?

しっかりと関節内に注射できれば問題ありませんが、万一関節の外にヒアルロン酸が漏れ出した場合、強い痛みを感じることがあります
先生によっても、上手い下手が正直あります。

また、まれに拒絶反応を起こし、痛みが出る場合があります。
”ヒアルロン酸はもともと関節に在るもの”とはいっても、外から入れるものなので、異物として反応してしまうこともあるようです

初めて注射を打ったあとは、15分前後待機するように言われると思います。
その間に異変を感じたら、すぐに相談をしましょう。

ヒアルロン酸注射後の注意点はある?

注射の傷から”細菌感染”を起こす可能性も万一にあります。
むやみに傷口に触れないようにしましょう。

同じ理由から、お風呂も避けるように指示を受けると思います。
その日はシャワーで簡単に体を洗うようにしてください。

また周囲を強くマッサージしたり、激しい運動も控えましょう。

痛みが減ると、ついつい動きたくなるかもしれません。
しかし、関節の負担は減ったからといって、それ以上に負担をかけることをしていては炎症を繰り返してしまいます。

ヒアルロン酸注射を打っている間は、普段通りの生活を心掛けるのが良いかと思います。

炎症は傷が癒えるにつれて少しずつ治まっていきます。
新たな傷を作らないように、この時期は療養を心掛けましょう。

その他:ヒアルロン酸注射を打つにあたって

ヒアルロン酸注射は週1回が基本で、3~5回ほど繰り返すことが一般的です。

病院によっては、希望すれば頻度を上げることもできますが、保険が適応されるのは週1回のみなので、それ以上は値段が高くなってしまいます

症状が落ちつけば、2週間に1回や、1ヶ月に1回というペースに変更になることもあるので、先生と相談の結果、検討してみてください。

ちなみに・・・

私の病院では、ヒアルロン酸注射後リハビリにみえた方には、無理な運動はしないことと、動ける範囲での有酸素運動を提案させていただいていました。

最後に、ヒアルロン酸注射と合わせて行いたい運動習慣について触れておきます。

ヒアルロン酸注射と一緒に行いたい事:適度な運動は関節にとって大切

軟骨は”基本的には再生しない”と言われています。
だとすると、もしヒアルロン酸注射で痛みが減ったのであれば、その理由は軟骨が再生されたからではありませんよね?

なので、関節をスムーズに動かしたり、衝撃を吸収してくれる滑液の役割がしっかりと果たせていることが痛み軽減と関係しているということになります。

そして、滑液の役割を促すために、有酸素運動がポイントになります

滑液の分泌を促し、関節の状態を整えていくためには、関節を動かしてあげることが大切になります。動くと逆に負担になりそうですが、実はそうではなく、軟骨に適度に刺激を加えてあげることで滑液の分泌を促すことができるんです

  • 朝にこわばりを感じたり、動き出しで関節のぎこちなさを感じることはありませんか?
  • そしてしばらく動いていると、こわばりやぎこちなさが落ち着いていくことはありませんか?

運動によって滑液が満たされれば、関節の状態は整って行くということなんですね。

【運動の種類】

  1. ウォーキング
  2. 水中ウォーキング
  3. エアロバイク

このような有酸素運動が、関節への負担も少ないのでお勧めです。

痛みが強い方は、貧乏ゆすりや膝の屈伸だけでも大丈夫です

ヒアルロン酸注射に頼らなくても済むように、少しずつ運動習慣を身につけていってはいかがでしょうか。

もしかしたら・・・

『膝痛にヒアルロン酸注射を打っても効かない』そんな方は、まったく運動をしていなかったり、激しい運動を続けているなど、膝にとっては良くない習慣を繰り返しているのかもしれません。

まとめ:膝痛にヒアルロン酸注射が効かない

ヒアルロン酸注射は治療の1つでしかありません。
そして効果が期待できるのは、関節の中に問題が起きている場合のみ。

注射を検討されている方は、その辺りを理解しておくと良いかと思います。

効果を実感できればそれでOKですし、効果がないにも関わらず、いつまでも注射を続ける必要もなくなりますので・・・。

病態に対して、的確に治療ができれば、症状は軽減されるはずです。
まずは数回試してみて、効果を見極めてみるのも、アリかと思いますよ。

この記事が、ヒアルロン酸注射について悩んでいる方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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