ヨガは膝に負担?痛める前に注意しておきたい事【実例紹介】

ヨガ痛みが出てしまった・・・』
そんな方は意外と多くいらっしゃいます。

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私はヨガ本来の目的は”自分自身を見つめ直す事”にあり、柔軟性やダイエット効果は後からついてくるものと認識しています。

大変失礼に当たりますが、最近ではファッション感覚でヨガのレッスンを受けたりすることもあり、ポーズにこだわりすぎるあまり、体を壊してしまう方も大勢いらっしゃいらっしゃるという事実もあります。

私は理学療法士なので、正直ヨガの専門知識はありませんが、『ヨガで膝を痛めてしまった』という患者様とお話をさせていただく中で、ヨガの膝への負担や悪い点などは知っています。

ここではヨガがなぜ膝への負担になるのか、痛める原因などを、患者さんとのエピソードを交えながら紹介させていただきます。

ヨガは無理なく取り組めば、体のケアには有効な手段です。
変形性膝関節症などがあっても、もともと膝を痛めている方でも、問題なく行えるでしょう。
膝に対するリスクを知って、安全に取り組みましょう。

ヨガと膝の痛み①:足を組むポーズで膝を痛めてしまった患者様

まずは足を組んだポーズで膝を痛めてしまった患者様について、まとめていきます。

なぜ足を組むと膝を痛めてしまうのか

この方は、下図のように膝を組むポーズで膝に違和感を感じ、後から痛みが出現したとのことでした。

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まずは膝関節の構造を見てみましょう。

e1526307143796 225x300 - ヨガは膝に負担?痛める前に注意しておきたい事【実例紹介】引用元:運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学P.141 株式会社医学書院 編著:工藤慎太郎

膝関節は、このように脛骨(けいこつ)と言われる下の骨に、大腿骨(だいたいこつ)と言われる骨が乗っているだけの”不安定な関節”になります。

膝関節は屈伸運動は得意ですが、ひねりや横に傾くような動きは苦手な関節です。
足を組むというポーズは、このひねりや傾きという動きを要求されることになるので、それだけ膝には負担がかかります。

膝関節の周りには多くの靭帯や筋肉があり、この不安定さを補っています。
そのため無理な動きが要求されると、靭帯や筋肉を傷つけてしまう可能性があるというわけです。

屈伸が得意な関節に、それ以外の無理な動きが要求される

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これがヨガで膝を痛めてしまう、主な原因といえます。

しかしそうなると、『でも痛くならない人もいるじゃん』という疑問が浮かびませんか?
実は、その理由が、膝を痛めるか痛めないかのポイントになるんです。

足を組んでも膝が痛くない人・痛い人の違いは?

先ほど、”ひねりや傾きが膝に良くない”とお話しさせていただきましたが、本来、ひねりや傾きという運動は、股関節足首の役目になります。

股関節や足首がしっかり動いてくれていれば、膝は得意な屈伸運動に専念できるというわけです。

なので逆に言えば、”股関節や足首に固さがあると、膝への負担が大きくなる”ということになります。

いわゆる”もともと身体が固い人”は、ヨガで膝を痛めてしまう可能性が高いです。

例えば・・・
年々体の固さを感じてきたので、柔軟性を改善しようとヨガを始める。少しでも柔らかくなればと思い、ポーズを頑張った結果、膝を痛めてしまった。

このような方は、こちらで説明させていただいた内容が当てはまっているかもしれません。

ヨガと膝の痛み②:2人ペアで行うヨガで膝を痛めてしまった患者様

この方がリハビリに見えた時は、お皿が外側に脱臼しているような状態で、膝は曲がったまま固まり、まっすぐ伸ばすことができませんでした。

経過をお聞きしてみると、2人ペアで行うヨガの際、相方に膝を伸ばすようグッと押されたとのこと。

自分の身体は自分しかわかりません。ましてや関節の構造を知らない素人の方に身体を動かされるとなると、そのリスクは計り知れません・・・。

ヨガ本来の意味を忘れてしまい、柔軟性にばかり注目した場合、このような危険もあるということを少し覚えておくと良いかと思います。

よく”身体を逆に痛めてしまった”と、整体院が訴えられたりしていますよね?
中には素晴らしい先生もいらっしゃいますが、少し勉強したくらいで、無茶な身体の動かし方をする先生がいるのも事実です。

余談になりましたが、身体が固かったり、関節に不安を抱えている方は、自分でコントロールできる範囲でヨガに取り組むことが大切です

ヨガで膝を痛めないために注意したい事

ヨガを安全に行う上での注意点をまとめておきます。

先生に体の状態を伝える

まずは、先生に自分の身体の状態を伝えるようにしましょう。

  • 身体がすごく固いんです
  • 膝に違和感があるんですけど  ・・・等々

配慮してくれる先生なら、注意点や別のやり方を提示してくれるはずです。

違和感があれば自分でコントロールする

ポーズをとっている際、違和感があればすぐにストップするようにしましょう。

ヨガの目的は、自分の身体に目を向けることです。

『動け!動け!』と頑張るよりも、

  • こんなに固かったんだぁ
  • この部分がつっぱるぞ

というように身体を感じることを優先すると良いでしょう。

周りと比べて、『自分は固いから頑張らないと!』というのは危険です。

股関節・足首を個別でストレッチしておく

上で書かせていただきましたが、股関節の足首の固さは膝への負担になります。

ヨガの前などに、個別でストレッチして置くと良いでしょう。

サポーターなども考慮

関節に不安がある方は、サポーターなどの装着も検討しましょう。


身体をケアしたり、健康のためにヨガをしているのに、逆に痛めてしまっては元も子もありません。

参考になる部分がありましたら、取り入れてみてください。

その他:膝が当たって痛む場合の対処法

ヨガマットを惹いても、膝が当たって痛いという方もいらっしゃると思います。

その際は、パットクッションを検討してみるのも良いですね。

膝への摩擦で黒ずみができたり、皮膚が荒れて痛み出すこともあるので・・・。

最近では”膝の黒ずみケア”を謳ったコスメなんかもあります。
気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?

まとめ:ヨガで膝を痛めないために・・・

繰り返しになりますが、ヨガは自分自身を見つめ直すことが目的です。

ストレスを抱えていたり、自分のことは二の次で家族の為に動いている方は、自分の身体への感覚がとても鈍くなっていることが多いです。

ヨガを通じて、凝り、筋肉のハリ、固さといった状態に気づく事が大切になります。

焦らず、無理をせず、上手にヨガを取り入れてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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