『この膝の痛みは鵞足炎?』⇒疑問を解決!原因から根本ケアまで

膝の痛みを感じ、『もしかしたら鵞足炎かも…』そんな不安を抱えている方はいらっしゃいませんか?

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  • わたしの症状は鵞足炎なのだろうか
  • だとしたら、どんな対処をすれば良いのか
  • 痛みが長引いているが大丈夫なのか

このような疑問も、きっと抱えていることかと思います。

そこでここでは、鵞足炎における疑問点について触れさせていただいた後、鵞足炎の原因・症状・対処法までをまとめさせていただきました。

膝の痛みに不安を抱えている方は、よければ目を通してみてください。
 

この膝の痛みは何なの?鵞足炎についての疑問まとめ

膝に痛みを感じ、『これって鵞足炎なの?』と疑問に思っている。

また、治療を始めてはいるものの、なかなか良くならず不安。

そんな方もいらっしゃると思います。

まずは、そんな鵞足炎についての疑問点をまとめてみました。

この症状は鵞足炎なの?

鵞足炎による痛みは、この辺りに感じます↓↓↓

※膝の前内側で、お皿の真横のラインよりやや下がった場所

右膝を正面から見た図です↓↓↓
IMG 4306 コピー 1 300x400 - 『この膝の痛みは鵞足炎?』⇒疑問を解決!原因から根本ケアまで引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P.472 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

この部分の痛みに加え、

  • 膝の曲げ伸ばしで痛む
  • 押すと痛む
  • 熱があり、腫れてる

このような症状がある場合、鵞足炎が疑わしくなります。

どこで診てもらうべき?

整形外科に行くのが一般的です。

ただ鵞足炎の場合、”レントゲンやMRIでは判断が難しく”、『異常なし』と言われ湿布や薬で様子見となってしまうこともあります。

症状が治まらなければ別の病院へ受診したり、”鵞足炎”を謳っている整体院などで相談してみるのも1つです。

治療をしているのに中々良くならない。長引いているけど大丈夫?

症状が長引いている場合は、原因に対して的確な対処ができていない事が考えられます。

この場合も・・・

  • 良くならないことを先生に伝え、治療を見直してもらう
  • 別の病院に受診する
  • 鵞足炎のアプローチをしている整体院で相談してみる

などを検討してみましょう。


以上、よく聞かれる鵞足炎についての疑問をまとめさせていただきました。

  • 症状に不安を感じた
  • 治療法に疑問を覚えた

そんな場合は、迷わず専門家に尋ねることをお勧めします。

ここからは、鵞足炎にいてもう少し踏み込んでまとめていきます。
原因・症状・対処法などの詳細が知りたい方は、読み進めてみてください。

そもそも”鵞足”とは?

人間には、鵞足筋といわれる3つの筋肉があります。

2018y06m25d 210414340 300x384 - 『この膝の痛みは鵞足炎?』⇒疑問を解決!原因から根本ケアまで引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P.474 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

2018y06m25d 210652407 300x376 - 『この膝の痛みは鵞足炎?』⇒疑問を解決!原因から根本ケアまで引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P.477 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

  • 薄筋(はっきん)
  • 縫工筋(ほうこうきん)
  • 半腱様筋(はんけんようきん)

この3つの筋肉が膝の内側に付着しているのですが、その付着の仕方が”ガチョウ(鵞鳥)の足に似ている”ということで、”鵞足筋”と名付けられました。

鵞足炎とは、これらの筋肉、またこれらの筋肉が付着する場所の炎症の事を言います。

どんな場合に鵞足炎になるの?原因は?

鵞足炎の原因は、”筋肉の使い過ぎ”です。

※練習量を今までよりも増やしたり、久しぶりに激しい運動をした場合などに、発症する方が多いです。

筋肉の緊張が高まることでギターの弦のように張り詰めた状態になり、それが骨とこすれたり、また筋肉同士の摩擦が起こることによって炎症が生じます。

鵞足を構成する3つの筋肉は、股関節から始まり膝関節またぐように付着するため、膝が内側に入るX脚の方や、knee-inといってつま先よりも膝が内側に入る動きがクセになっている方は、鵞足炎になりやすくなります。

以上のように、”X脚・膝が内側に入る”といったクセを持った方が・・・

  • 階段・ランニングなどで膝の屈伸を繰り返す
  • 急ブレーキや方向転換などを繰り返す
  • 平泳ぎで、足で水をかく動きを繰り返す

このような動作を繰り返すことで、発症してしまうことが多いです。

サッカー・バスケ・バドミントン・マラソンなど、膝の屈伸を繰り返したり、急ブレーキからの方向転換が多い競技をされている方に、鵞足炎はよく見られます。

他にも、体が固い方の場合は筋肉も固くなっているので、それだけリスクが高まります。

また女性は筋力が弱く内股傾向になることも多いので、鵞足へのストレスは大きくなります。


以上のように、膝が内側に入りやすい・体が固いといった鵞足に負担がかかりやすい方が、さらに負担がかかる動作を繰り返すことで、鵞足炎へと発展してしまうことが多いです。

自分の体を見直し、しっかりケアしていきたい』そんな方は、もう少し読み進めてみてください。

鵞足炎の症状について(自身でのチェック方法も確認)

次は、鵞足炎の症状の特徴をまとめさせていただきます。

鵞足炎にみられる症状の特徴は?

  • 膝を内側に入れる
  • 膝の屈伸を繰り返す

このように、鵞足炎の原因となる動きをした際にはもちろん痛みが出現します。

また”鵞足炎”というように、炎症が起きている状態なので、以下のような炎症所見も確認されます。

※急性炎症の5兆候。

【発赤・腫脹・灼熱・疼痛・機能障害】

引用元:理学療法士・作業療法士ブルー・ノート基礎編P.286(炎症と免疫) 発行所:株式会社メジカルビュー社 編集:柳澤健

  • 発赤:赤み
  • 腫脹:腫れ
  • 灼熱:熱感
  • 疼痛:痛み
  • 機能障害:動かない・力がいはいらない

具体的に痛みを感じる動作としては・・・

  • 歩くと痛い
  • 階段がつらい
  • 正座ができない
  • しゃがめない(トイレなど)
  • あぐらがつらい

などが挙げられます。

自分の痛みの出方と照らし合わせ、当てはまるようなら病院を受診するようにしましょう。

自分で確認する方法はある?

正確な診断は医師しかできませんが、おおよその確認は自分でも可能です。

鵞足炎なのかを自身で確認する方法は、

  1. 押して痛みが出るか
  2. 膝を内側・外側に動かしてみて、痛みの増減があるか

この2つです。

押して痛みを確かめる

まず、鵞足の筋肉である内ももの筋肉を押したり、握ったりしてみましょう。
痛みを感じれば筋肉が張っているということです。

また、実際に痛みがある膝の前内側も押してみましょう。

この2か所に圧痛があった際、鵞足炎を疑います。

膝を動かして痛みを確かめる

立って、痛みのある足を前に軽く踏み込みます。

この状態になったら、膝だけを内側に入れて痛みを確認します。

次に、膝だけを外側に動かし痛みを確認します。

膝を内側に動かした時に痛みが強まり、外側に動かすと痛みが減った”という場合、鵞足炎が疑わしくなります。

鵞足炎に間違いやすい膝の痛みは?

鵞足炎以外にも、膝関節の内側に痛みが出ることがあります。

疲労骨折

鵞足炎が起きる場所と、疲労骨折が起きる場所は似ています。

  • 脚を使いすぎている自覚がある
  • 体重がかけれないほどの痛みがある
  • 鵞足炎の治療をしても、中々良くならない

こんな場合は、疲労骨折が疑わしくなります。

内側側副靭帯損傷損傷

内側側副靭帯は、膝関節の内側で大腿骨と脛骨をつないでいる靭帯です。

IMG 4381 300x400 - 『この膝の痛みは鵞足炎?』⇒疑問を解決!原因から根本ケアまで引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P.489 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

鵞足炎同様に、膝を内側に入れる動作で痛みが強まります。

痛む場所は鵞足炎の場合よりも上で、”お皿の真横のラインの膝の内側”になります。

また靭帯が緩んでいたり切れている場合は、関節に不安感を覚えることもよくあります。

  • 押すと痛む
  • 運動時の不安感

などの症状を感じた場合、内側側副靭帯損傷が疑われます。

スポーツの接触プレーなどで、膝が内側に押し込まれた際などに受傷することが多いです。
心当たりがある方は、一度検査をしておくことをお勧めします。

内側半月板損傷

関節の中のクッション材である”内側半月板”が損傷した場合も痛みを感じます。

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半月板損傷の特徴として、

  • ギビングウェイ:突然の膝崩れ
  • ロッキング:痛みと共に関節が動かなくなる
  • キャッチング:関節運動時の引っ掛かり

などの症状があります。

痛み以外にこれらの症状が見られた場合は、半月板損傷が疑わしくなります。

変形性膝関節症

変形性膝関節症も、膝の内側の痛みが現れる代表的な疾患です。

ただ変形性膝関節症の場合は、痛みの出る範囲が少し広めであったり、痛む場所も鵞足炎よりやや上部であることが多いので、見分ける時のポイントになります。

・痛みの範囲が広い
・鵞足炎はお皿のラインよりも下に痛みがあるが、変形性膝関節症はお皿のラインに痛みがある
この2つの違いがあります。

変形性膝関節症と診断された方の中にも、『実は鵞足炎による症状だった』という方もいらっしゃいます。

診察の際は、できるだけ痛む場所を詳細に伝えましょう。


『膝の内側が痛い・・・』という症状1つをとっても、たくさんの原因が考えられます。

押して痛む場所や、どのような動きで痛くなるのかなどを総合的にみて診断が下りるため、繰り返しになりますが、診察では症状を具体的に伝えるようにしましょう。

最後に、ご自身でできる範囲の”鵞足炎の対処法”について、紹介させていただければと思います。

鵞足炎による膝の痛み対策:自分でできるケア方法まとめ

鵞足炎の病態は『鵞足筋の緊張による炎症』です。

しかし、筋肉が緊張してしまう原因はもう少し深いところにあり、他の関節の柔軟性や姿勢・動き方などが関係しています。

ここでは、予防や再発を防ぐという観点から、鵞足炎にならないための体づくりの手段をまとめさせていただきました。

まずは背骨の柔軟性から、確認していきましょう。

背骨の柔軟性を促す

鵞足炎になりやすい方は、X脚であることが多いとお話させていただきました。
このX脚になってしまう方の特徴は、”腰を反っている”ということです。

姿勢を気にして背中を伸ばしすぎていたり、腹筋が弱くお腹が前に出てくることで反り腰になり、その結果、股関節が内側にねじれてきます。

内ねじりになった股関節に対し、膝と足部を外に向けつり合おうとすることから、X脚になってしまった”という経過をたどっている方は本当に大勢いらっしゃいます。

※以下に、背骨の柔軟性を促す体操をまとめておきます。

背中の丸くなっている部分を伸ばす

X脚の方は、腰は反っているものの、背中は丸くなっていることが多いです。
まずは猫背の部分を伸ばしていきます。

IMG 4205 e1526519330303 300x400 - 『この膝の痛みは鵞足炎?』⇒疑問を解決!原因から根本ケアまで引用元:運動能力は背骨で決まるP.39 株式会社マキノ出版 著者:齋藤 應典

図のようなストレッチポールは少し高さがあるので、丸めたタオルなどを背中に挟み、30秒~1分を目安に伸ばしていきます。

反った腰を丸める

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このように体操座りの姿勢になり、腰の筋肉を伸ばしていきましょう。
深呼吸を繰り返しながら、30秒を目安にストレッチしてください。

※結構つらいと思います・・・。


一見関係ないような部分ですが、脚は背骨から伸びています。

背骨が固まれば脚の位置も固定されてしまうので、動きの土台として、体幹が自由に動くようにしておくことが大切です

※X脚と膝の痛みの関係については、こちらでまとめさせていただいています。

【膝の痛みとX脚】あきらめる前にすべきこと…理学療法士の徒然

股関節の柔軟性を促す

鵞足炎になる方は、股関節が開きにくくなっていることが多いです。

膝が内側に入らないように、ストレッチしておきましょう。

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このように脚を開き、内ももをストレッチしていきます。

余裕があれば、前傾していきましょう。

※30秒を目安に伸ばしていきます。

足部の柔軟性・筋力向上を促す

偏平足気味の方は膝が内側に入りやすく、鵞足炎になるリスクが高まります。

足の指をグーパーグーパーとしっかり大きく動かし、指の筋肉を鍛えておきましょう。

※立ったまま前に体重をかけ、指で踏ん張る練習などもお勧めです。

鵞足筋のストレッチ

他の部分の問題にアプローチしながら、緊張している鵞足筋を緩めていきます。

とてもわかりやすく説明してくれている動画がりましたので、参考にしてください。

動画で先生が紹介しているストレッチを実践してみてください。

2点注意があり・・・

  • 筋肉は伸ばされるほど縮もうとします
  • 筋肉は痛みを感じるほど固くなります

無理のない範囲で、気持ちが良い程度に繰り返してみてください。


もちろん、緊張した鵞足筋を緩めるだけなら、最後のストレッチだけでもOKです。

しかし、「なぜ緊張してしまうのか?」という部分に対してアプローチできなければ、一時良くなっても再発してしまう可能性が高いといえるでしょう。

しっかりケアしていきたい方は、体幹を含めた全身のケアを考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ:膝の痛みと鵞足炎について

鵞足炎の症状は比較的多く見られますが、レントゲンやMRIなどでははっきり映らないので、見過ごされてしまう事がよくがあります。

病院で検査をするときは、

  • 痛みが出たきっかけは何か
  • どの方向に動かすと痛むのか
  • どの方向に動かすと、またどんな姿勢でいると楽なのか
  • 『痛む場所はココ』と明確に伝える(実際に押してみても良いでしょう)

というように、なるべく症状を具体的に伝えることで、先生も診断がしやすくなります。

原因を見極めきちんと対応すれば、鵞足炎は落ち着くはずです。

無理のない範囲で、対処法を実践してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

当てはまる症状がありましたら、下記の記事も参考にしてみてください。

【膝の痛み】階段を降りるときがつらい!対処法のすべて
『膝裏がしゃがむと痛い…』自分で解決できる?【専門家の徒然】
【変形性膝関節症の膝裏の痛み】本気で治したい方へ
【膝の痛み】夜間痛がある・朝の寝起きが辛い⇒対処法はこれ!
【膝の痛みとストレス】どう向き合う?⇒実例を紹介します

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