膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

体重をかけると痛い・・・』
このような症状に悩まれている方はいらっしゃいませんか?

888926 300x214 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

膝はとても不安定な関節。周りの組織が抑えられないほどの衝撃が加わった場合は傷つき、痛みを感じるようになります。

ここでは、”体重をかけた時の膝の痛み”に注目し、痛みのある場所から考えられる原因・対処法までをまとめさせていただきました。

体重をかけると膝の前が痛い!考えられる原因と対処法

まずは膝の前側に痛みがあるケースから、考えていきましょう。

膝の前側の痛みの原因は?

膝の前側、お皿の下あたりが痛む場合は、膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)という組織の問題が考えられます。

IMG 4252 コピー 2 300x400 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P.489 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

※この脂肪体の内部は神経や血管が存在し、痛みに敏感な場所とされている。

何らかの原因で膝に炎症が起きた場合、その炎症が脂肪体にまで及ぶことがあります。

炎症が起きると、栄養や酸素を運ぶために毛細血管が作られるのですが、この時神経も一緒に作られるので、それだけ痛みにも敏感になります。

ただでさえ痛みに敏感な脂肪体。
炎症に加えて体重がかかることで、強い痛みを感じます。

※足を伸ばして立った時に痛む場合も、脂肪体の圧縮が考えられます。

脂肪体が痛んでいるのかを確かめる方法

お皿の真下には膝蓋靭帯(しつがいじんたい)という組織があり、脂肪体はその左右から触ることができます。

※〇で囲んだ部分です。

IMG 4252 コピー 300x400 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P.489 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

炎症がある場合は、この部分を押すと痛みを感じます。

もし痛みがあれば、”体重をかけた時の痛みは脂肪体が原因”という可能性が高くなります。

脂肪体が痛む場合の対処法

脂肪体を圧迫している膝蓋靭帯は、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と一緒に緊張が高まります。

まずは、太ももの前にある筋肉をマッサージ・ストレッチしていきましょう。

太もものマッサージ

椅子に座った状態で、上から太ももを抑えるようにマッサージしていきます。
いた気持ちいい”程度の力で、ゆっくりほぐしてみてください。

太もものストレッチ

膝を曲げることができれば、このようなストレッチもお勧めです。

1eb6abe301cd0583bb7d9aeeb5b37f94 s 300x200 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

ただ、この姿勢は脂肪体を関節が挟み込むような状態になるので、痛みがあれば中止してください。

太ももがほぐれたら、次はお皿の動きを良くしていきます。

写真のように、上下に動かしていきます。

IMG 4478 300x349 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

今度は左右に動かしていきます。

IMG 4479 300x373 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

力さえ抜けていれば、お皿は想像以上に動きます。

上下、左右にしっかりと動かしておきましょう。

脂肪体は痛みに敏感な場所です。ゆっくり慎重に動かすようにしてください。
痛みを我慢すれば良くなるわけではないので、痛みのない範囲で行いましょう。

次は、膝の後ろが痛むケースについてまとめていきます。

体重をかけると膝裏が痛い!考えられる原因と対処法

次は、膝裏に痛みがあるケースを考えていきましょう。

膝裏の痛みの原因は?

膝裏には、膝関節の安定に関わる筋肉が密集しています。

IMG 4261 e1527209527836 300x400 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P498 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

安定の為に働くということは、関節が不安定な状況になると、ズレを防ぐために緊張を強めるということになります。

つまり膝裏の痛みは”、関節が不安定になっているサイン”ということです。

  • 激しいスポーツ
  • 高い場所からジャンプした際の着地
  • 接触プレーで膝に衝撃が加わった

このような状況で膝にズレが生じた場合、膝裏の筋肉は一気に緊張を高め、痛みへとつながっていきます。

この場合、”膝を安定させること”を優先した対応をとらなければいけません。

※他にも・・・

反張膝(はんちょうひざ)といって、膝がまっすぐよりも反ってしまった場合も、膝裏に痛みが出ます。

膝裏の組織が過度に伸ばされることで痛みが生じているので、普段は軽く膝を曲げておくような生活習慣を心掛ける必要があります。

膝裏が痛む場合の対処法

繰り返しになりますが、この場合は膝の安定を獲得することが大切になります。

膝の不安定性に関わっている場所に対して、丁寧にアプローチしていきます。

①股関節と足関節のストレッチ

股関節と足関節は、膝関節の上下にある関節。
この2つの関節に固さがある場合、膝は余分な動きを強いられるようになります。

※しっかりと動きを確保しておきましょう。

股関節を深く曲げられるようにしておきましょう

80f39535344640967bf01e7372c7806a s 300x200 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

深呼吸を繰り返しながら、30秒ほどこの姿勢を保ちます。
※左右行ってください。

股関節をしっかりと開けるようにしておくことも大切です

787334 300x225 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

同じく深呼吸を繰り返しながら、30秒を目安に伸ばしていきましょう。

足関節のストレッチもしっかりと

d0d89768dec1ab1516370f1a8c6b1c4f s 300x450 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

アキレス腱伸ばしのストレッチでOKなので、しっかり伸ばしておきましょう。
(30秒を目安に)

②膝の安定に関わる筋肉を鍛える

膝のズレを防いでくれている筋肉を鍛えることで、安定性の向上を目指します。

【大腿四頭筋の筋トレ】

  • 足を伸ばして座り、つま先は天井へ向けます
  • 膝下にクッションを入れ、軽く曲げた状態にします
  • そのクッションをつぶすように、膝を伸ばす力を入れましょう
  • 5秒間力を入れて休憩、これを10回繰り返します

【大殿筋(だいでんきん)・内転筋(ないてんきん)の筋トレ】

  • あおむけに寝て膝を立てます(なるべく膝を深く曲げる)
  • お尻を持ち上げていきます

    2018y05m26d 162241717 500x158 - 膝に体重をかけると痛い⇒【場所別の原因と対処法はこちら】

  • 5秒間持ち上げて下ろすを10回繰り返します

この2つの筋肉は、股関節と膝の安定性に関わる筋肉です。

大腿四頭筋と合わせて強化しておきましょう。

③膝裏の筋肉をマッサージ

関節の安定性を促した後、膝裏のマッサージをしていきます。
座った状態で膝を曲げ、両方の親指で膝裏の筋肉をほぐしてあげる方法がやりやすいと思います。

膝裏は神経や血管が多い為、敏感な場所です。
優しくマッサージしてあげてください。


膝裏が痛む場合、いきなりマッサージを始めてもなかなか緩んでくれません。

【まずは膝の安定性を促す→マッサージ】という流れが大切になるので、紹介させていただいた順番通り行っていただくのが良いかと思います。

膝裏の痛みについては、こちらでもう少し詳細にまとめています。
【変形性膝関節症の膝裏の痛み】本気で治したい方へ 

次は、関節の中に痛みや違和感があるケースを見ていきましょう。

体重をかけると膝の中が痛い!違和感が!考えられる原因と対処法

なんとなく関節の中に違和感が・・・

一体何が起きているのでしょうか?

関節内の痛み・違和感の原因は?

膝関節の中に違和感がある場合は、半月板や靭帯に問題が起きていることが多いです

特に半月板はクッション材としての働きと、関節が今どの位置にあるのかを把握するセンサーとしての働きもあるため、傷が付くと”関節がズレたような違和感”を感じることも少なくありません。

半月板はクッション材というだけあるので、膝が完全に伸びきった状態で衝撃が加わった際に、こすれて傷ついてしまうことがあります。

関節内の痛み・違和感への対処法は?

半月板損傷・靭帯損傷であった場合は、医療機関での適切な処置が求められます。

関節内に違和感があり何日も治まらない場合は、早めに病院を受診するようにして下さい。

また痛めてすぐで膝が熱を持っているような場合は、アイシングなどをしておくと良いでしょう。

具体的には・・・

  1. ビニール袋を2枚重ねる
  2. ビニール袋に氷を入れ、水を8割を目安に入れる
  3. 痛む場所を覆うように置き、20分を目安に冷やす

このような方法になります。

凍傷の危険もあるので、長時間のアイシングは避けてください。

また膝周りの筋肉を、ほぐしておくことも大切です。
だるさがあったり、押して凝っている場所があれば、マッサージをしておくと良いでしょう。

アイシングやマッサージは、その場しのぎにしかなりません。
繰り返しになりますが、この場合の対処法は、まずは病院へ行くことです。

体重をかけると膝の内側・外側が痛い!考えられる原因と対処法

この場合は、様々な原因が考えられます。

それぞれの詳細は各リンク先でまとめていますので、よければ参考にしてください。

O脚であれば、膝関節の内側が圧迫されることにより、痛みを感じます。
【膝の痛みとO脚】あきらめる前にすべきこと・・・

X脚であれば、膝関節の外側が圧迫されることで、痛みを感じます。
【膝の痛みとX脚】あきらめる前にすべきこと…理学療法士の徒然 

内側・外側側副靭帯の損傷であれば、内・外側にそれぞれ痛みを感じます。
『この膝の痛みは靭帯損傷?』鑑別方法と病院へ行くべき目安

鵞足炎という筋肉の炎症が起きれば、膝の内側に痛みを感じます。
『この膝の痛みは鵞足炎?』⇒疑問を解決!原因から根本ケアまで 

ランナー膝とも言われる腸脛靭帯炎の場合は、膝の外側上部に痛みを感じます。
【膝の痛み】ランニングで外側が痛い!誰も教えてくれない対処法 

まとめ:体重をかけると膝が痛い・・・

「体重をかけると痛い」というように、○○すると痛むという場合は、その動作がきっかけで膝にストレスが加わっているということになります。

どのような場面でどこが痛むのか”まずはここを見極めることが大切です。

そして、記事内で紹介させていただいた内容に症状が当てはまっていた場合は、膝の痛みと相談しながら対処法に取り組んでみて下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

繰り返しになりますが、自己判断で色々と試すのは危険な場合があります。
医師の指示を仰ぎ、どの程度まで運動をしてよいのかを確認するようにしてください。

※以下のような症状があれば、そちらも参考にしてみてください。

【膝の痛み】立ち上がる時つらい・立てない⇒有効な3つのコツ
【膝の痛み】階段を降りるときがつらい!対処法のすべて 
【育児中の膝の痛み】その原因と理学療法士的ケア方法まとめ
【膝の痛み】ジャンプと着地がつらい⇒意外すぎる2つの原因とは 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする