【膝痛と糖尿病の関係】今やるべきこととはなにか

糖尿病の方で、膝痛に悩まされている方はいらっしゃいませんか?

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現在、明確な関連性までは明らかになっていませんが、確かに糖尿病と関節痛にはつながりがあるようです

ここでは、現時点でわかっている膝痛と糖尿病の関連性について触れながら、何をしていくべきかをまとめました。

膝痛と糖尿病の関連性について

膝痛と糖尿病との関連性から触れていきます。

①変形性膝関節症と糖尿病の関連性

変形性膝関節症の診断を受けている方を対象にした研究で、2型糖尿病を合併したいた人はそうでない人に比べ、”軟骨下骨の骨量低下、骨密度の低下が確認された”という結果が出ています。

【参考・参照サイト】
Bone loss at subchondral plate in knee osteoarthritis patients with hypertension and type 2 diabetes mellitus.

※糖尿病には1型と2型があります。
・1型:膵臓のインスリンを分泌する細胞が壊れてしまうことが原因
・2型:もともと糖尿病になりやすい人が、肥満・運動不足・ストレスなどがきっかけで発症する

②関節包(かんせつほう)を構成するコラーゲンの代謝異常

糖尿病による高血糖状態が続くとコラーゲンの代謝異常が起こり、関節を包む膜が固くなることがわかっています

関節が固くなることで滑らかな動きが妨げられたり、深く膝を曲げることが難しくなることが想像できます。

③高血糖状態が続くと血行不良が起きる

血糖値が高い状態が続くと、動脈血管内に脂肪やコレステロールが溜まりプラークというコブを形成するため、血液の通りが悪くなります。

また血管内壁にある糖とコラーゲンが結合することで血管が固くなり、動脈硬化などを進行させてしまいます。


以上のように、

  • 骨密度の低下
  • 関節を包む膜の固さ
  • 血行不良

これらの要因が合わさって、膝を始め関節の痛みへとつながっていると考えられています。

もう一点例外として、重度の関節破壊が起きる病態を合併することもあるといわれています。

糖尿病に合併しやすいシャルコー関節とは?

シャルコー関節とは?

 関節には、いろいろな外力が加わった場合、破壊からのがれるしくみ(自己防衛機能)があり、それは中枢(ちゅうすう)と末梢神経(まっしょうしんけい)によってコントロールされています。
 もし、この神経に障害がおこると、関節の防御機構がなくなって、関節がひどく破壊されてしまいます。これを神経病性関節症、またはシャルコー関節といいます。

引用元:コトバンク

糖尿病が進行すると、末梢神経が障害されていきます。
その結果痛みを感じることがなくなり、知らず知らずのうちに関節破壊が進んで言ってしまうケースが多くみられます。

糖尿病の場合、『関節破壊は足関節に多い』と言われていますが、膝関節にも影響が出て、人工膝関節の手術をされた例もあります。

シャルコー関節は、始めレントゲンで気付くことが多く、進行を抑えるために装具やサポーターなどが処方されますが、ひどくなると手術を検討することもあります。

糖尿病の方は、関節のわずかな痛みや違和感・腫れ・熱感・赤みなどに気を配り、些細な変化を見逃さないように心がけることが大切です

足先の感覚が鈍くなってきた方は、関節にも気を配るようにしておくと、早めの対処ができると思います。

糖尿病による膝関節の痛み:どう対処すべき?

まずは糖尿病の根本である、血糖のコントロールを徹底することが大切です。

食事療法を徹底

食事でいえば、栄養指導などを受けているなら、その内容はしっかり守るようにしてください。
補足として、古い油を使った料理や、作ってから時間がたった油物は酸化が進んでいます。酸化した食材を食べると、関節の炎症を悪化させてしまうことがわかっているので、できれば控えた方が賢明です。

※揚げ物なら、揚げたてを食べるように心がけると良いですね。

運動習慣を大切に

有酸素運動により、血中から筋肉内へのブドウ糖の取り込みを促し、血糖を抑えることにつながります。

筋肉のブドウ糖の取り込みはインスリンによって促されるのですが、有酸素運動によってによってインスリンの効果を高めることができるといわれています。

また筋力トレーニングにより筋肉量が増えれば、それだけインスリンの効果も高まり、血糖が下がりやすくなります。

血糖のコントロールに有効なのは、有酸素運動と筋力トレーニングを合わせて行うこと

有酸素運動であれば1回30分程度のウオーキングなどを1日2回。

筋力トレーニングであれば、背中や足の大きな筋肉を鍛えていくことがポイントです。

・背筋の筋トレ

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勢いを付けず、ゆっくり10回繰り返します。

(できれば1日数セット行ってみてください)

・スクワットで下半身の筋トレ

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ゆっくり10回繰り返します。

(こちらも1日数セット行ってください)

膝に痛みがある場合は控えましょう。座って膝を屈伸する運動などでも代用できます。

他にも膝の痛みと相談しながら、階段とエスカレーターがあればあえて階段を選んでみるなどの工夫も大切です。

運動には他にも・・・

  • 膝の軟骨に適度な刺激を与え、代謝機能を促す
  • 血管の柔軟性を高めることにもつながり、血流を改善
    (膝関節への血流も保たれ、こわばりによる痛み軽減につながる)

等の効果も期待できます。

以上のように、糖尿病のによる膝の痛みに関しては、血糖をコントロールしたり、運動により関節に適度な刺激を与えてあげることが大切です。

循環を改善し、軟骨の代謝機能向上を促しながら、関節をケアしていきましょう。

まとめ:糖尿病と膝痛の関係性について

原因不明の膝の痛みがあり、それが糖尿病によるものだったというケースも少なからず見られます。

まずは膝の状態を確認し、問題ないようであれば糖尿病による影響を少し疑ってみても良いかもしれません。

早めに気付き、適切に対処できれば十分コントロールは可能です。

少しずつでも良いので、前向きに取り組んでいきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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