膝・足首・股関節の痛みには関係が!?これ知らないと危険かも…

膝の痛みと一緒に、股関節足首も痛くなることってないですか?

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当たり前のことですが、何か運動をする際は体全体が動いています。
どこかに支障があれば、他の部分が痛くなる可能性も十分あり得るということですね。

そこでここで、はちょっと奥深い各関節のつながりについて、また痛みとの関係をまとめてみました。

まずは膝・足・股関節それぞれの”形”の違いから見ていきましょう。

細かい事は抜き!膝・足首・股関節の形を見てみよう

まずは各関節の構造を見てみましょう。

膝関節の形をチェック

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引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P497 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

膝関節は、骨が縦に並んでいるだけのとても不安定な関節です。
屈伸という大きな動きは可能ですが、”安定性”という部分では少し不安があります

足関節の形をチェック

IMG 4239 - 膝・足首・股関節の痛みには関係が!?これ知らないと危険かも…引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P.509 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

さすがに地面と接し、全身の重さを支えてくれるということで、関節の構造はしっかりしています。

文献では、このように例えられます。

IMG 4240 e1526863644753 - 膝・足首・股関節の痛みには関係が!?これ知らないと危険かも…引用元:標準整形外科学P.601 発行所:株式会社医学書院 総編集:鳥巣岳彦・国分正一

テトリスのように、はまっている感じですね(^^)

この安定した構造に加え、くるくるとスムーズな動きが可能というのが足首の特徴です。

 

大きく動くし、安定している。

 

股関節の形をチェック

IMG 4237 - 膝・足首・股関節の痛みには関係が!?これ知らないと危険かも…引用元:ネッター解剖学アトラス(原著第3版)P472 株式会社南光堂 著者:Frank H.Netter

次は股関節。ここは上半身の重さと地面から跳ね返ってくる力の中継点でもあります。

理科で習った”作用‐反作用の法則”を覚えていますか?

ボールを地面にたたきつけると、大きく跳ね上がりますよね。
地面に衝撃を加えるほど、上に跳ね返る力も強くなる。
↑↑↑
これも作用反作用の法則の1つです。

股関節には体重を支えながら、着地の際に地面から跳ね返る力を吸収するという高度な動きが要求されています。

なので、関節がしっかりと安定していなければいけませんし、大きな可動範囲をもっている必要もあります。

股関節の構造を見ればわかると思いますが、骨と骨がしっかりとかみ合っていますよね?
さらに下側の大腿骨(だいたいこつ)は関節の部分を丸くして、大きな動きが可能な構造になっています。

足関節と一緒で、股関節も”大きく動くことができ、安定している関節”という特徴があります。

一言に”関節”といっても、それぞれに特徴があるんですね。


次は、各関節の動きの特徴を見ていきましょう。

この動きの特徴が、痛みを考える上では大切になります。

膝・足・股関節:それぞれの得意な動きは?

それぞれの特異な動きを見ていきましょう。

膝関節の得意な動きは?

膝関節の得意な運動は、屈伸運動です。
しかし、横方向には全くといっていいほど動きはありません。

動くとすればO脚やX脚のような骨がズレてしまった時でしょう。

あとわずかなひねりの動きも可能ですが、これは関節の中を整える為の動きなので、大きくは動きません。

足関節の得意な動きは?

足関節はどうでしょうか。

  • つま先を上げ下げする運動
  • 足を内側と外側に動かす運動
  • クルクルと足首を回す運動

というように3次元的な動きが可能です。

立っているときには、足関節が動きの視点になります。
もし足関節が固ければ、それより上も自由に動けなくなります。

スキーブーツを履いたときは歩きにくいですよね?
足首を止められただけで、あれだけ動きは変わるんです。

スキーブーツを履いたような歩き方を続けていれば、すぐに膝や腰を痛めてしまうはずです。

股関節の得意な動きは?

股関節は大腿骨が丸くいボール状の構造をしているので、あらゆる方向に動きが可能です。

歩くときは足を前や後ろに大きく動かします。

横歩きもできますね。

振り向く際は、大きくひねることもできます。


一度整理しておきましょう。

足関節と股関節は、関節の形が安定しています。
そのため動きの許容範囲も広く、いろいろな方向に動かすことができます。

しかし膝関節はどうでしょう?

形が不安定なだけに動きの融通が利かず、屈伸という動きに限られています。

このことを踏まえて、各関節を痛めてしまう原因を少し考えてみましょう。

膝・足・股関節を痛めてしまう原因はなに?それぞれの役割が大切

まずは一番悩んでいる方が多いといわれる膝関節から、痛めてしまう原因をまとめて行きましょう。

スポーツでの接触による怪我など、外傷による痛みはここには含みません。
あくまで普段の生活など、繰り返しの中で痛めてしまう例をまとめています。

膝関節を痛めてしまうのはなぜ?

膝関節は”屈伸が得意な関節”と説明させていただきました。
なのでそれ以外の動きを要求されたときに、痛めてしまう危険があります。

例えば・・・

  • 股関節や足関節のひねり運動が固くなった
    ⇒膝にひねるの運動が要求されて痛めてしまう可能性がある。
  • 股関節・足関節の横方向の動きが固くなった
    ⇒膝に横方向の動きが要求され、O脚・X脚への変形が始まってしまうかもしれない。

※膝関節は・・・

足首と股関節という、安定して大きな可動性を有する関節に挟まれた不安定な関節

という宿命を背負っています。

股関節と足関節をいかに柔軟に使いこなせるか
それが、膝のケアには大切になります。

膝関節は腰や肩とも深い関係にあります。

それぞれの詳細については、下記でまとめています。

>>膝と腰の痛みは関係してる?原因は?本気で解説してみました。

>>膝・肩の痛みには関係が?知らないとちょっとマズい事…

足関節を痛めてしまうのはなぜ?

足関節は股関節と連動しながら動いています。
なので問題になるのは、股関節の固さであることが多いです。

バランスの反応には、主に以下2つの戦略があるといわています。

  • 足関節戦略
  • 股関節戦略

重心が前に動くと、つま先で踏ん張って後ろに体を戻します。
これが足関節戦略です。

また同じように重心が前に行くと、お尻を後ろにスッと引きます。
これが股関節戦略です。

他にもバランスのとり方はありますが、主にはこの2つの戦略がしっかり働くことで、姿勢や動作をコントロールしているんですね。

なので、股関節が固くなり股関節戦略が苦手になれば、それだけ足首に負担を強いるようになります

その結果、足関節を痛めやすくもなりますし、加えて膝への負担も増えてしまいます。

股関節を痛めてしまうのはなぜ?

先ほどとは逆で、足関節戦略が使えなくなった場合に、股関節に負担がかかります。


まとめると・・・・

関節が本来の役割を果たせなくなったために、他の関節にその付けが回って痛みが出る。

ということになります。

ただ、これらの問題は複雑に絡み合っていることが多くあり、

『膝が痛いと思っていたら股関節も痛くなってきた・・・』というように、あっちもこっちも痛むようになる方がほとんど。

その理由は、ある負のループに陥っているせいなんです。

多くの方が陥る負のループ:あっちもこっちもいたくなるのはなぜ?

患者さんによくあるのは・・・

足首を”捻挫(ねんざ)”したことがある → 足関節戦略が苦手になる → 股関節が頑張る → 股関節の筋肉が固くなって柔軟性が低下する → 足と股関節に挟まれた膝が悲鳴を上げる → さらに動きが崩れる → 各関節への負担が増える・・・

このようなケースはかなり多いです。

今回は”捻挫”を例にさせていただきましたが、きっかけは何であれ、この負のループに落ちっている方は大勢いらっしゃいます。

  • 膝が痛いと思っていたら股関節に痛みが・・・
  • 股関節の手術をしてから、膝が痛くなった
  • 捻挫してから・・・

というように、一度固さができてしまったり、かばう動作が身についてしまうと、それは新しい痛みを生むきっかけになってしまいます。

痛みが出ているところだけが悪い”ということではない、ということですね。


↑↑↑

これだけ原因が複雑になると、自力で関節の痛みを治そうというのはちょっと難しそうですよね?

私達専門家でも、しっかりお話を聞いて経過を追っていかないと、なかなか症状がむずびつかないこともあります。

ただ、ご自身でケアする方法が全くないというわけではありません。

各関節の役割をしっかり獲得する

この1点に注目して無理なく対処すれば、安全にセルフケアをすることができます。

具体的な方法を、しゃがみ動作を例に提案させてください。

膝・足・股関節の痛みを感じた場合に確認してほしい事(セルフケア)

どこかの関節に痛みがある場合、その関節以外の柔軟性をチェックしてみましょう。

しゃがむのがつらい方を例にセルフケアを考えてみる

まずは『しゃがみ動作がつらい!』という方を例に、何をすべきかをまとめていきましょう。

しゃがみ姿勢はこんな感じです。

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  • 足関節はつま先があがる方向に動いていますよね?
  • 膝は深く曲がっています
  • 股関節も深く曲がっています

この時、仮に膝が痛かったとします。
その場合は、膝以外の関節の可動性を十分確保する事を目指してみてください

足関節は、つま先がしっかり上がるのかどうかを確認しましょう。
固ければアキレス腱伸ばしなどで、足首の柔軟性をしっかり確保しましょう。

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※ストレッチは30秒ほど、反動をつけずにゆっくり行ってください。

また股関節がしっかり丸くなるのかも確認してみてください。

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つまったり窮屈な感じはないか、腰にい痛みはないのかを確認しながら行いましょう。
無理なくできそうであれば、この画像のようなストレッチを続けてみてください。

※同じように、30秒ほどストレッチを行います。

ここまでやれたら、もう一度ゆっくりとしゃがんでみましょう。

もちろんできる範囲で結構です。

少しでも症状が落ちついていたなら、ストレッチを継続することがセルフケアにつながります。


手順を簡単にまとめておきます。

①何をするとどこが痛むのかをハッキリさせる

②その動作に必要な各関節の動きをチェックする

③痛みが出ている関節以外のストレッチを行う

④痛みが出る動作をゆっくり確認してみる

⑤少しでも楽になっていれば、セルフケアとして取り入れる

このような感じです。

おそらく1つの問題がクリアできると、他の問題が出てくると思います。

それをまた同じように追いかけてみてください。

※歩くときの痛みは?

歩くときに痛い方の場合も、基本的には同じです。
歩行には足・膝・股関節のあらゆる方向への動きが要求されます。
1つ1つの関節を各方向に動かしてみて、固さを感じた部分をストレッチしてみましょう。
もちろん、痛みが出ている場所を無理に動かすのは避けてください。

補足:あぐらがかけないケースもこちらでまとめています。

>>【膝の痛み】胡坐(あぐら)がつらい⇒対処法はこれです!

まとめ:色々痛くなるのは膝・足・股関節がお互いにつながっているから・・・

各関節には得意な動きがあり、それぞれ動作の中で担う役割があります。

そしてその役割を果たせなくなった時、他の関節に支障が出てくるようになっています。

さらに1か所に問題が起きると、それをかばうために、またほかの関節に負担がかかる・・・

これが、いろいろな場所に痛みが出てしまう1つの原因です。

大切なのは、自己判断で痛みのある関節を大きく動かさないこと。

まずは、その周りの関節からチェックしてみてください。

あちこち痛み不安かと思いますが、1つ1う丁寧に追いかけていくと、見えてくるものがあるるはずです。

『何をやってもダメ・・・』
自分の身体がわからなくなったら、迷わず病院へ行きましょう。
すぐには良くならないにしても、痛む場所がどのようになっているかだけでも知っておくことで、誤ったケアを防ぐことができます。
 
長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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